30代女性である私が、長年悩まされてきた「好酸球性副鼻腔炎」について、自身の経験を交えてご紹介します。この病気との出会いや、症状、そして治療法など、同じ病気で悩んでいる方への少しでもお役に立てれば幸いです。
好酸球性副鼻腔炎の3つの特徴・症状とは
好酸球性副鼻腔炎は、一般的な副鼻腔炎とは異なる特徴を持つアレルギー性の炎症です。私の場合、以下の3つの症状が顕著でした。
- 鼻水が止まらない
- 顔の痛みと圧迫感
- 嗅覚の異常
それでは詳しく紹介していきます。
鼻水が止まらない
通常の風邪の鼻水とは異なり、粘り気が強い鼻水が大量に出ることが特徴です。鼻水が止まらないというよりも鼻水が出てこなくてずっと鼻が詰まっているという状態です。ただ、これは、正直、自分自身で気づくことができないことがほとんどなんじゃないかなと思います。
顔の痛みと圧迫感
目の周りや頬に、ズキズキとした痛みや圧迫感を感じることが多々ありました。まるで顔がパンパンに腫れているような感覚で、常に不快感に悩まされました。見た目は何も変わらないのですが、とにかく雨の日や急に気温が変わった日などは、頭痛がひどくなりました。
私は偏頭痛かなと思って、ロキソニンを飲んでいました。
嗅覚・味覚の異常
大好きな花の香りも、美味しい料理の匂いも、ほとんど感じることができなくなりました。ただ、私の場合は、臭いがしないことにそもそも気づいていませんせした。家族全員、姪っ子のオムツから臭いがするね〜といっていた時、私だけは臭いがしなくて、私って臭い耐性強いのかなと思っていましたが、実は副鼻腔炎だったのです。
早期治療が何より大切なので、トイレの臭いがしない人は、すぐに病院にいった方が良いです!
好酸球性副鼻腔炎と副鼻腔炎の違いとは
好酸球性副鼻腔炎と副鼻腔炎は、どちらも副鼻腔に炎症が起こる病気ですが、その原因や症状、治療法が異なります。考え方としては、副鼻腔炎は外部反応で起こるもの、好酸球性副鼻腔炎は体の内部の白血球が引き起こすものです。
好酸球性副鼻腔炎 | アレルギー反応が原因で起こる炎症で、好酸球という白血球の一種が鼻の粘膜に集まり、粘稠な鼻汁や鼻茸を引き起こします。 |
副鼻腔炎 | 細菌やウイルスが原因で起こる炎症が一般的で、膿性の鼻汁が出ることが特徴です。 |
好酸球性副鼻腔炎は体の内部の白血球が引き起こすものなので、治りづらく再発も多いです。私も2度再発しています。そのため指定難病になっています。
好酸球性副鼻腔炎の3つの治療法とは
好酸球性副鼻腔炎の治療法は、症状の程度や患者さんの状態によって異なります。大きく分けて、以下の3つの治療法があります。
- 鼻水が止まらない
- 顔の痛みと圧迫感
- 嗅覚の異常
それでは詳しく紹介していきます。
保存治療(漢方と内服薬)
基本的には下記の内容で実施しました。
- 漢方薬: 体質や症状に合わせて漢方薬を服用することで、体全体のバランスを整え、アレルギー症状を緩和します。
- 内服薬: 抗ヒスタミン薬やステロイド剤など、アレルギー反応を抑える薬を服用します。
実は私の場合、漢方が結構あっていて、特に辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)を飲み続けたので、左の鼻だけは再発していないんですよね・・・。効果があったのかわかりませんが、ずっと飲んでいます。
対処治療(点眼と抗生物質による治療)
痛みが酷い日は、鼻に点眼(目薬みたいなのを入れる)と抗生物質を飲んでいました。これがかなり効果があった痛みが和らぐことが多かったです。ただ、長く続けるのは良くないみたいで、主治医からも、本当に痛い日だけにしておいてと言われています。
手術治療
薬物治療で症状が改善しない場合や、鼻茸が大きく日常生活に支障が出る場合は、手術療法が検討されます。内視鏡を用いて鼻茸を切除し、鼻の通りを良くする治療法です。
あくまでも私の経験ですが、60代までなら、手術するための体力も十分あると思うので、手術した方が早いと思います。手術直後はしんどいですが、術後1ヶ月後は、本当に気分爽快です。空気ってこんなに美味しいのか?って思えます。
また、手術もいきなりできるわけじゃなくて3ヶ月待ちとかなので、早めに決断したらいいのかなと思います。
まとめ
好酸球性副鼻腔炎は、日常生活に大きな影響を与える病気ですが、適切な治療を受けることで症状を改善し、快適な生活を取り戻すことができます。もし、似たような症状に悩んでいる方がいらっしゃいましたら、一人で悩まずに、ぜひ耳鼻咽喉科を受診してみてください。
読者へのメッセージ
同じ病気で悩んでいる方へ。この病気は決してあなただけのものではありません。私も長い間苦しみましたが、諦めずに治療を続け、今では症状が落ち着き、以前のような生活を取り戻しつつあります。一緒に頑張りましょう。
今後の展望
今後、この病気との付き合い方や、治療の経過などをこのブログで発信していきたいと思います。同じ病気の方と情報交換ができれば幸いです。
まさか自分が難病にかかっているとは、全く想像もしていませんでした。最初は原因不明の症状に恐怖を感じ、不安な日々を送っていましたが、原因がわかり、治療法があることを知り、少し気持ちが楽になりました。
この経験を通して、健康の大切さを改めて実感しました。皆さんも、少しでも体に異変を感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。