長年、日常生活を大きく妨げていた好酸球性副鼻腔炎。薬物治療や鼻洗浄など、あらゆる方法を試しましたが、一向に改善が見られず、ついに手術を決意しました。手術を経験したからこそ分かる、恐怖と不安、そして手術後の喜びをありのままに綴ります。同じ病気で悩んでいる方への少しでもお役に立てれば幸いです。
※体験談に基づく情報なので、最終的には医師にご相談ください。
慢性副鼻腔炎(好酸球性) 手術 体験談 入院期間 全身麻酔 手術費用 の 5ポイント
この記事では下記の5つのポイントの体験談を紹介します。
- 副鼻腔炎 手術の流れ とは
- 副鼻腔炎 手術の術式 とは
- 副鼻腔炎 手術 全身麻酔なのか
- 副鼻腔炎 手術 入院期間は
- 副鼻腔炎 手術費用は?
それでは詳しく紹介していきます!
副鼻腔炎 手術の流れ とは
前日に入院した私ですが、手術前日から当日の流れは次のような感じでした。
- 手術前日:麻酔医から手術前の説明を受け、手術医から最後の説明を受ける
- 手術当日朝:朝ごはんを食べ、体温検査などを受ける
- 手術当日昼:昼ごはんを食べ、手術の時間が14時頃からになったと説明を受ける
- 手術当日14時:自分で歩いて手術室に行く▶︎ここでハプニング発生
- 手術が延期される
- 手術当日17時:手術開始。全身麻酔の影響で手術台の上で一瞬で意識が飛ぶ
- 看護師から「手術終わりましたよ。」と言われ目が冷める。意識が朦朧としていて、よく覚えていない
- 手術当日22時:目が覚める。めっちゃしんどい。全身麻酔の副作用で39度まで発熱。
こんな感じです。それでは簡単に紹介していきます。
副鼻腔炎 入院当日と手術前の流れ
手術前日から入院した私ですが、手術前は何もすることがないです。ただ手術が始まるのを待つだけ。びっくりしたのは自分で手術台まで歩いて行くことでした。てっきりストレッチャーで行くものと思っていました。
あと、私の場合、手術室の前にいったとき、突然、「すみません!切迫早産の患者さんがいるので、こちらの患者さんを優先させてください!」と、私の手術が延期になったことです。
もうそんなこと言われたら譲るしかないから譲りました。こんなことあるのか…。
副鼻腔炎 全身麻酔 と手術中のこと
切迫早産の患者さんのオペが終わって、いよいよ私の手術が始まります。手術台まで歩いて行き自ら手術台に乗ります。もうなんか色々あって、「いや、もう、これ、手術中、絶対、意識ある感じなんですけど・・・」と。
しかし、麻酔を口に当てられてた瞬間、意識が飛びました。意識が薄れて行くのをなんとなく覚えています。
副鼻腔炎 手術後の流れ
意識が飛んだ後、看護師さんから「手術終わりましたよ。」と言われ目が覚めました。手術中のことは何も覚えていません。ストレッチャーで運ばれて行くのを薄れゆく意識でなんとなく覚えています。その後、再び、意識が飛びました。
気がついた時には夜10時でした。目が覚めた瞬間、めっちゃしんどい!看護師さんに熱を測ってもらったら39度ありました。麻酔の副作用みたいです。入院中はこれがとにかくしんどい。また、鼻の中に手術の止血のため、ガーゼの詰め物が入っていて、息苦しい。手術直後は、何もできませんでした。
ただ、術後5日目にガーゼの詰め物が取れた時、鼻のスッキリ感に超感動です!空気ってこんなに美味しかったのか!と思いました。
慢性副鼻腔炎 手術の術式 とは
ただ、今は、内視鏡下副鼻腔手術(FESS)で行うことがほとんど、私の場合も、内視鏡下副鼻腔手術でした。ぱっと見は、とても手術したとは思えないです。出血もなく車椅子もなく、術後、一週間もすれば、普通通りに生活できます。
こうしたこともあり、もし若い(50代まで)なら、副鼻腔炎の手術をお勧めしています。私は再発しちゃったけど、それでも、すごく楽になります。
会社の上司に聞いたら、昔は、ドリルで削っていたみたい。超絶、痛かったみたい。
副鼻腔炎 手術 全身麻酔なのか
手術は、通常、全身麻酔で行われます。全身麻酔は、意識を失った状態で手術が行われるため、痛みを感じることはありません。しかし、麻酔にも相性があって事前に相性検査があります。相性が合わなかったときは全身麻酔以外の方法でやるのかな?それはちょっとわかりません。
ちなみに1回目の全身麻酔の時は副作用がすごく手術後3日くらいは高熱で寝込んでいました。辛かった。ただ、再発した2回目以降は、副作用がそこまでひどくなく、3回目の時は、全然発熱しませんでした。
副鼻腔炎 手術 入院期間は
私の場合、入院期間は11日間でした。その間の変化は次のような感じです。
入院からの日数 | 内容 |
---|---|
入院1日目 | 前日は体調チェックや麻酔の最終確認 |
入院2日目(手術当日) | 全身麻酔での手術 |
入院3日目 | 朝、術後検診を行い、その後は寝て過ごす ・全身麻酔の影響で終日39度の発熱 ・術後の止血のため、鼻の中にガーゼの詰め物をしており息苦しい ・男性の方は、手術の影響でお小水が超絶痛いらしい |
入院4日目 | 朝、術後検診を行い、その後は寝て過ごす ・全身麻酔の影響で終日39度の発熱 ・鼻の中にガーゼの詰め物をしており息苦しい |
入院5日目 | 朝、術後検診を行い、その後は寝て過ごす ・午後ぐらいから平熱に戻ってくる ・鼻の中にガーゼの詰め物をしており息苦しい |
入院6日目 | 朝、術後検診を行い、その後はパソコン作業 ・パソコン作業ができるまでに回復 ・鼻の中にガーゼの詰め物をしており息苦しい |
入院7日目 | 朝、術後検診を行い、鼻の詰め物が取れる! ・ガーゼが取れたら、鼻のスッキリ感に感動!心の底から手術をして良かったと思う。 ・終日パソコン作業ができるまで、体調が回復 |
入院8日目 | 朝、術後検診を行い、医師の勧めで、鼻うがいを開始 ・鼻うがい、お勧めです! |
入院9日目 | 鼻うがいをしてたら、ホットケーキぐらいの大きさの血の塊が出てくる。(先生に聞いたら、なんか手術の影響らしい。) |
入院10日目 | 退院前の最終検査を実施。 問題なかったので退院できることに。 |
入院11日目 | 無事退院! |
副鼻腔炎 手術 費用は
結論としては、140,600円でした。内訳は以下の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
手術費用 | 80,100円 |
入院費用 | 60,500円(5500円*11日) |
合計金額 | 140,600円 |
手術費用安くないっ?と思う方多いのではないでしょうか?実は、手術費用としては、80万円以上の請求がありました。しかし、日本には高額医療費制度というものがあって、一定の金額を超える費用は税金で負担してくれるのです。そのため、私の場合は、実際に払った手術費用は80,100円ですみました。
日本っていい国だな〜!と心の底から思いました!
そして、手術費用に入院費が加算され、合計約14万円を支払いました。
副鼻腔炎 手術 医療保険は適用される?
結論からお伝えすると、私の場合は医療保険が適用され、26万円を受け取ることができました。内訳は、手術費用が10万円、見舞金が5万円、入院費用が11万円(10000円*11日)です。
そうなんです。14万円払って26万円受け取ったのです。12万円の黒字なんです。びっくりしました。ただ、保険料として毎月1万円払っているので、結果赤字なので、医療保険入っておいて良かったかと言われると微妙です・・・笑。
結論としては、医療保険が適用されるかどうかは、加入している医療保険によるかなと思います。
副鼻腔炎 手術したらどうなった?
手術後、数日間は鼻に詰め物がされており、呼吸が少し苦しい状態が続きます。また、鼻血が出ることもあります。しかし、徐々に腫れが引いていくにつれて、鼻の通りがよくなり、呼吸が楽になるのを実感しました。長年悩んでいた頭痛や顔の痛みも軽減され、嗅覚も少しずつ回復してきました。
退院後は、突然の高熱・頭痛・眼痛・体調不良に悩まされることはなくなり、コーヒーの匂いもするようになりました!
私の場合は、再発してしまいましたが、本当に手術して良かったと思います!
副鼻腔炎 手術するべきか?
手術を受けるかどうかは、患者さんご自身の判断です。医師とよく相談し、メリットとデメリットを比較検討することが大切です。
副鼻腔炎 手術のメリットとは?
- 症状の改善
- 生活の質の向上
- 再発予防
副鼻腔炎 手術のデメリットとは?
- 手術に伴うリスク(出血、感染など)
- 入院期間
- 費用
もし、薬物治療や鼻洗浄など、他の治療法を試しても症状が改善しない場合は、手術という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
手術を決断するまでには、何度も悩みました。しかし、手術をして本当に良かったと感じています。手術前には、日常生活に支障をきたし、常に体調不良に悩まされていました。しかし、手術後は、以前のように自由に呼吸ができ、大好きな花の香りも再び楽しめるようになりました。
続く
この後は、いよいよ、再発したことを紹介します。私が罹患した好酸球性慢性副鼻腔炎は治りづらいため国の指定難病になっていますが、私も例に漏れず、再発してしまいました。次の記事では再発した時のことを紹介します。