電車に乗っていると、「線路内に人が立ち入ったため、電車が遅延します」というアナウンスを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。私も先日、出張帰りの電車でこのようなアナウンスを聞き、なぜ人が線路内に入ってしまうのか、とても疑問に思いました。そこで今回は、線路内に人が立ち入ってしまう原因や、その影響について調べてみました。
※取材時の情報なので、変更になっている可能性がございます。なにとぞ、ご了承ください。
線路内に人が立ち入る3つの要因の意味とは?
大きくは下記の3つが理由と考えられています。
- 線路内に人が立ち入る1つ目の原因:故意
- 線路内に人が立ち入る2つ目の原因:事故
- 線路内に人が立ち入る3つ目の原因:精神的な問題
それでは詳しく紹介していきます!
線路内に人が立ち入る1つ目の原因:故意
最も考えられる原因の一つが、故意に線路内へ立ち入るケースです。
- いたずら:若者や酔っ払いなどが、悪ふざけで線路内へ立ち入るケースも稀にあります。
- 自殺目的:残念ながら、自ら命を絶つために線路内に立ち入るケースが最も多いと考えられます。
- 痴漢からの逃走:痴漢行為などの被害者が、現場から逃れるために線路内へ逃げ込むケースも考えられます。
- 警察からの逃走:痴漢行為などの加害者が、逮捕を恐れ線路内へ逃げ込むケースも考えられます。
ちなみに、線路内を人が歩いてOOに向かっていますの場合は、警察からの逃走(痴漢行為などの加害者が、逮捕を恐れ線路内へ逃げ込むケース)の場合が多いみたいです。
線路内に人が立ち入る2つ目の原因:事故
不注意や事故によって、意図せず線路内へ入ってしまってしまうケースもあります。
- 地震などの災害: 地震などの災害により、ホームが損壊し、線路内へ転落してしまう。
- 転落: ホームから足を踏み外して転落してしまう。
- 酔って線路内へ迷い込む: 飲酒運転などにより、意識が朦朧として線路内へ迷い込んでしまう。
線路内に人が立ち入る3つ目の原因:精神的な問題
精神的な問題を抱えている人が、衝動的に線路内へ立ち入ってしまったり、幻覚や妄想によって線路内を安全な場所だと誤解してしまい、立ち入ってしまったりするケースも考えられます。
線路内に立ち入る場合の損害賠償とは
線路内に人が立ち入ると、電車の運行が遅延したり、運休になったりすることがあります。これにより、鉄道会社は多大な損害を被ります。そのため、線路内に立ち入った人は、鉄道会社に対して損害賠償責任を負うことになります。
損害賠償額は、遅延時間や影響を受けた人数などによって異なりますが、数千万円から数億円に及ぶこともあります。
線路内に立ち入る行為は違法なのか?(鉄道営業法第37条)
鉄道営業法第37条に抵触すると考えられています。鉄道営業法第37条は、停車場や鉄道地内にみだりに立ち入った者を科料に処すという規定です。この規定に関連する裁判事例はありませんが、鉄道営業法違反の事例としては、線路に入って写真を撮ったり逃げ込んだりする行為などが挙げられます。鉄道営業法違反の事例としては、次のようなものがあります。
- みだりに線路に入って写真を撮る行為
- みだりに線路に入って逃げ込む行為
鉄道営業法は明治33年に制定された法律ですが、現在では罰金等臨時措置法が適用されているため、科料は1万円未満とされています。
まとめ
線路内に人が立ち入る原因は、故意、事故、精神的な問題など様々です。いずれの場合も、鉄道の運行を妨げ、多くの人に迷惑をかけるだけでなく、自分自身も大きな危険にさらされる行為です。線路内は絶対に立ち入らないようにしましょう。
もし、線路内で人が倒れているなどの緊急事態に遭遇した場合は、すぐに駅員に知らせ、警察に連絡しましょう。