火災保険は結局どうやって選ぶの?
保険内容は基本的にはどこも同じだから、「担当者との相性・必要金額」で選んでOK!
この記事では、
- 火災保険はどこがいい?
- 家財も保険に入るべき?
- 10年一括支払いが良い?
- いくらかければ良い?
ということを保険会社に相見積もりを調査しました。
結論としては、
保険内容は同じなのに、保険金額が1.5倍もちゃうやん!
という衝撃的な物でした。
火災保険の加入時の参考にしてくださいー!
火災保険ってなに?

火災保険とは「建物や家財が損害を受けたとき、その損害に対して保険金が支払われる保険」です。
例えば、
- 火事で家が焼失した
- 台風や豪雨で家が雨漏り・浸水した
- ボールが飛んできて家のガラスが割れた
- 空き巣が窓ガラスを割って自宅内に侵入して、自宅にあった現金を盗まれてしまった
- 子どもが投げたおもちゃがパソコンにあたって壊れてしまった
こういうときに、お金がもらえるというのが火災保険になります。
火災保険って入った方がいいの?

火災保険を検討するとき「まれにしか起きない火災のために、加入する必要があるのか」と考えることが多いです。
わたしもその一人です
私は「現金購入の人」「預貯金がたくさんある人」「セカンドハウスの人」「実家が近くにある人」は入らなくて良いと思っています。
住宅の購入にはたくさんのお金を使います。そうしてなんとか購入した住宅が損害を受けてしまうと、その多額のお金もチャラになってしまいます。
住宅という生活の場を失うだけでなく、大きな経済的損失まで被ってしまいます。また、ご自身でどれだけ注意を払っていても、損害を受けてしまう場合もあります。
そういうときに、少しでも生活の支えとして活用するのが火災保険です。
だから、
家がなくなったら多額のローンが残るだけでなく、住む場所に困ってしまう…!
という人は入りましょう。
なお、住宅ローンで家を購入する場合、火災保険への加入がローン融資の条件になっている事も多いです。
火災保険の対象は?

火災保険にはさまざまな補償がありますが、ざっくり整理すると次の表のようになります。
火災や落雷による損害(火事で燃えた) | 【加入必須】 |
風やヒョウによる損害(風邪で屋根が飛んでった) | 【加入必須】 |
豪雨による浸水(水災)による被害(川が氾濫して床上浸水した) | 【選択制】 |
建物の配管破損等による水濡れ(上の階の配管が破損して、雨漏りした) | 【選択制】 |
盗難による被害(泥棒に家電を盗まれた) | 【選択制】 |
第三者による暴力行為による被害(デモ隊が暴れて家を壊した) | 【選択制】 |
不足かつ突発的な事故による被害(子供がおもちゃで遊んでてテレビを壊した) | 【選択制】 |
ほぼ全ての火災保険で「火災と風災保険は必須加入」で「その他はオプション」となっています。
まず、断言します。
ほぼ全ての火災保険は、この内容でできています!
だから、内容で悩む必要はあまりありません。
また、水災保険についてですが、国土交通省の浸水バザードマップで、浸水区域外と想定されているところは入らなくて良いと思います。
こちらのハザードマップポータルサイト(国土交通省)でお住まいの地域を調べて、浸水区域外と想定されているところは入らなくて良いと思います。
地震に対しての補償は?
地震保険は入った方がよい?
マンションや大手ハウスメーカーの家なら地震保険はいらない
お気づきの方もいると思いますが、火災保険には地震の保証がありません。
つまり、火災保険だけ入っていたら、地震で家が倒壊した場合には、何も保証されません。
地震に対しての補償をする場合には、
火災保険には別に地震保険入る必要があります。
ただし、私的には、
マンションや大手ハウスメーカーの家なら地震保険はいらない
と思います。
鉄筋コンクリート造の建物や大手ハウスメーカーの建物は、地震ではまず、倒壊しません。
金額も高いので入る必要がないと思います。
家財保険は入るべき?
家財保険は入った方がよい?
子供が小さい時やローン借入時は加入し、徐々に減額していくのがおすすめ
家財保険に入るか入らないかで結構金額が変わります。
悩むことが多いポイントです。
結論としては、次のようになります。
- 【独身やシェアハウスの場合】不要です
- 【同棲中や子供のいない世帯】不要です
- 【小さい子供のいる世帯】入った方が良い
- 【住宅ローン借入時】入った方が良い
- 【子供の年齢が上がる連れて・ローンの返済について】減額又は解約していく
まず火災保険では「建物」と「家財」に分かれて保証されます。具体的には、
- 畳や備えつけの収納などの建具
- 建物に直接備え付けた電気やガス、冷房・暖房等の設備
- 建物に直接備え付けた浴槽や流し、ガス台、調理台
- 家具、家電製品
- 家庭用の食器、日用品
- 自転車、125cc以下の原動機付自転車 等
という具合です。
家財保険に入っておけば、以下のような場合に保証されます。
- 子供が家具を壊してしまった
- 掃除中に食器を壊してしまった
- 子供が窓ガラスを割ってしまった
こういう不慮の事故のときに、保証される物なので、「家財が壊れるリスクが高い場合は加入する」ということが原則です。
なので、
子供が小さいとき等、家財が壊れるリスクが高い時には加入し、子供が大きくなる連れて解約(減額)していく
というのがおすすめです。
また、ローン加入時はそれなりに多額のローンを背負っているので、ローン加入時も入っておいて、ローンの返済に合わせ解約(減額)していく
というのもおすすめです。
もちろん、解約前に、保険を使って手当たり次第、家財を直しましょう!
スーツや洋服の破れ、家電の損傷にも使えるからどんどん使うべし!
家財保険の加入時に検討する価値があるのが「パソコンの保証をつけるか」です。
私の知る限りパソコンを保証しているのが「三井住友海上」なので、パソコンの保証をつけたい場合は、三井住友海上がおすすめ。
10年一括支払いが良い?
一括払いと10年払いはどちらがいいの?
建物保険(地震保険)は一括払い、家財保険は分割払いがオススメ
建物の保険
建物の保険ですが、一括払いをおすすめします。
その理由は、年々保険料が上がっているからです。
火災保険の建物保険は、自然災害があるたび、値上げを行っています。
2022年10月には全国平均10%程度の値上がりがありました。
損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構は2021年6月16日、個人向け火災保険料の目安となる「参考純率」を全国平均で10.9%上げると発表しました。相次ぐ自然災害で保険金支払いが急増していることを反映した形で、値上げは直近4年間で3度目となり、値上げ幅は過去最大となります。
損害保証算出機構
2022年の環境省の「環境白書」によると今後も異常気象が続きます。
個々の気象災害と地球温暖化との関係を明らかにすることは容易ではありませんが、地球温暖化の進行に伴い、今後、豪雨や猛暑のリスクが更に高まることが予想されています。
環境省「環境白書」
このように、今後、いつ値上がりされてもおかしくありません。
値下がりは期待できない状況なので、安いうちに一括して入っておくのがベストです。
家財保険
家財保険は、月払い(一年払い)をおすすめします。
理由は簡単で、
「子供の成長、ローンの支払い、家財の購入状況に合わせて金額を調整することが大切」
だからです。
家財保険のリスクが低いときは安くし、リスクが高くなれば手厚くする
というのをおすすめします。
いくらかければ良い?
いくらかければ良いの?
戸建ての場合は全額ですが、マンションの場合は建物価格の30%ぐらいで十分
マンションの場合、共有部の保険にはマンション管理組合で加入します。
また全焼という事態はほぼ起きないので、大体建物価格の30%ぐらいが相場となり、
一般的には大体800万円~1,000万円前後の火災保険額を設定していることが多いです。
具体的には、
仮に建物価格が「2,765万円」場合
建物価格に0.4~0.6を掛けて建物評価額を算出(評価額は1,106万円~1,659万円)
建物評価額に30%±として火災保険金額を設定(774万円~2,156万円まで設定する事が可能)
一般的には大体800万円~1,000万円前後の火災保険額を設定していることが多く、
地盤が強い立地であれば、地震保険は不要
水害被害が多い立地であれば、水災保険を追加
という考え方になります。
複数社からの見積もり金額の結果…
内容はわかったけど、どうすればいいの?
基本的には各社より見積もりを取りましょう。
保証内容は同じなのに、全然値段が違います!
よくあるケースが「販売会社推奨の保険にそのまま入ること」ですが、これは絶対にやめた方がいいです。これから説明します。
ここまで火災保険の内容を紹介してきました。
思い出して欲しいのは、
火災保険の保証内容は、どの会社もほとんど差がない
ということです。
そのため選び方の基準は「相見積もりをとって金額の安いところ」が第一候補です。
そして実際に私が相見積もりを取得した結果がこちらです。
全て同じ条件で見積もりを取っています。
まず、販売会社の紹介してくる保険ですが、べらぼうに高いんです。
はっきり言います。無駄なプランがモリモリです。
彼らからしたら住宅購入者はカモなんでしょう。絶対入らなくて良いです。
反対に安いのは「ネット系」です。
プランの融通は効かないんですが、べらぼうに安いです。
販売会社の紹介した保険の1/5です。
保証内容は同じなのに、保険会社によってこれだけ金額差が出ているということです。
相見積もりをした事で10万円の節約に繋がりました。
ワンクリックでできるので、火災保険に加入するときは、相見積もり絶対にやってください!
見積もりを取るときのポイント

見積もりを取るときは、保険会社に直接ではなく、見積もりサイト経由がおすすめです。
理由は、
保険会社に直接依頼すると、その後の営業がしつこいんですよね…
家まで行くとか、会社まで行くとか…
断るのが、結構面倒だったりするんです。
一方、見積もりサイトであれば、
「これで検討してこちらから電話します!」
と言っておけば、あまり営業も来ないです。
ちなみに、私は、下記の2つのサイトから相見積もりをしました。
無料で、多くの会社から見積もりがもらえるので、良かったです。
そこまでしつこい営業はなかったですし、おすすめです。
結局、火災保険はどこが良い?
結局、火災保険はどこに入れば…?
内容は同じ。決め手は「金額」と「申請サポート」です。
ここまで火災保険の調査を進めてきましたが、私は最終的には
「三井住友海上」
の保険に加入しました。
えっ金額的に言えば楽天の方が安いじゃん?
そうです。
金額的には、楽天損保の方が年間2,000円ほど安いです。
最後の最後まで楽天と悩みましたが、最終的に三井住友海上にした理由は以下の内容でした。
- 保険代理店が申請のアドバイスをしてくれる
- 細かい修正ができる(ネット系は細かい修正ができない)
- 家財保険にパソコン保証がつけられる
保証を受けるには申請が必要ですが、申請にはコツがあります。
電話口でうっかり余計な事を話してしまったため、保証を受けられなくなったケースも多々あります。
えー!じゃあどうしたらいいの?
金額と同じくらい「相談できるかどうか」も重要です
ゴールは保険をもらうことなので、申請に当たってサポートがあるかどうか も大切です。
そのため、私は相見積もりを取得した際、
見積もりを提出してくる保険代理店に対し、「過去の申請実績」と「申請を気軽に相談できるか」
も確認しました。
そして、十分な申請実績があり、十分な申請サポートを受けられる!と判断したのが
「三井住友海上」の保険でした。
パソコンも補償対象に入れたかったというのもあります。
こうしてようやく火災保険の会社が決まりました。
まとめ

火災保険の内容は、保険会社事に内容はほとんど変わりません。
にもかかわらず、保険金額は大きく違うので、相見積もりを取得することは必須です。
住宅販売店がおすすめする保険は、入らなくて良いです!
また、過去の申請実績や十分な申請サポートも必須です。
そのほかのポイントとしては、
- 水災保険は、こちらのハザードマップポータルサイト(国土交通省)でお住まいの地域を調べて、浸水区域外と想定されているところは入らなくて良いと思います。
- 地震保険は、マンションや大手ハウスメーカー(認定型式住宅)の場合、不要です。
- 家財保険は、お住まいの状況に合わせて、増額・減額していくことがおすすめです。
- その他(盗難・配管破損・暴力)は、基本的には加入しておくべきと思います。
となります。
いずれにしても、まずは、相見積もりを取得すること(それも見積もりサイト経由で) です!
また、見積もりを取るときは、保険会社に直接ではなく、見積もりサイト経由がおすすめです。
理由は、
保険会社に直接依頼すると、その後の営業がしつこいんですよね…
家まで行くとか、会社まで行くとか…
断るのが、結構面倒だったりするんです。
一方、見積もりサイトであれば、
「これで検討してこちらから電話します!」
と言っておけば、あまり営業も来ないです。
ちなみに、私は、下記の2つのサイトから相見積もりをしました。
無料で、多くの会社から見積もりがもらえるので、良かったです。
そこまでしつこい営業はなかったですし、おすすめです。
ぜひご参考にしてくださいー!